第1回 ワーウルフ、その圧倒的なRPG(2)

Posted by deadmanshand on 8月 18th, 2010 — Posted in

ここまで述べてきたとおり、間違いなく、ワーウルフというRPGは、
おおよそ通常のRPGのスキルではハンドリング不能な領域を多々持っている、
それ自体がまさに怪物のようなゲームなのだ。
不必要に脅しをかけ、ワーウルフを困難なゲームに見せかけているだろうか?
ルールブックを開いてみてほしい。
そうしたワーウルフの恐ろしさを最も顕著に表したものが、都合よくルールブックに添付されているではないか。

そう、サンプルプレイである。

パックの中の関係が一目瞭然なロールプレイの応酬、
ガルゥの世界を感じさせる行動の数々、
シナリオを解くのではなく『ストーリー』を作ろうとする姿勢。
このサンプルプレイにはワーウルフに必要なすべてのプレイが流れている。
ワーウルフ:ジ・アポカリプスのセッションの、一つの完成形といってもいい。

このゲームが、ゲームマスターたるあなたに求めているのは、
これ程の物語なのだ。
恐れを抱くだろう?

ワーウルフ:ジ・アポカリプスの事を知ってもらうに当たって、
その難解さをしつこく強調することではじめの言葉とさせてもらった。
最後にもう一つだけ強調しておきたいのは、 その難解さを克服したところに、
アニミズムと因習と、そして何よりも破壊に満ちた美しい物語が待っているということだ。
それは、ガルゥにしか織り成すことのできない物語たちだ。

そんな世界に一つだけの宝を、ワーウルフ:ジ・アポカリプスという怪物はただ、守りつづけている。
足を踏み入れるものが宝を手にするに相応しいかどうかを、自らの手で裁きつづけているのだ。
ただただ怪物の伝説に恐れをなすだけでは、宝を手にすることはできない。
ワーウルフ:ジ・アポカリプスは、『心』を持ったRPGである。
あたかも、ガルゥがそうであるように、
ワーウルフは、絶対神の兵士となるべく作られた凡百の機械仕掛けのモンスターではない。
だから、戦いで解決する必要など、どこにもない。
私たちはただ、心を通わせる術を身につければ良いだけなのだ。

・第一回のまとめ ワーウルフ:ジ・アポカリプスは難しい。 だが面白い!

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