0-1話
僕たちのPast Lives
第0話
シナリオ集冒頭の小説は、ゲームのヒントになっているのでそれを物語の中で渡すこと、
とシナリオにあることから、プロローグとしてその物語を入手するシナリオを自作した。
デッドマンズハンドに捕らえられるSTCガルゥという単純なシナリオを準備。
正面突破では解決できないように、地道に背景情報を集めて目的などを理解した上で、
仕掛けられた罠に対して突入作戦を考えなければならないという正解ルートを想定していた。
実際には、超儀式「探す石の儀式」による力押しによって正面突破に成功、
あっさり人質を救出されてしまう。
しかしその結果、情報を入手する機会を失い、物語が手に入る機会を逸してしまうのであった。
ブラックスパイラルダンサーズを逃してしまうわ、
デッドマンズハンドを全滅させ損ねるわ、
シナリオのキーワードは手に入らないわで、
このクロニクルのプロローグとして、ここまでふさわしい物語はなかったと今では切に思う。
第1話
夢を見るPCたち。
水源(舞台はミネソタだったので、スペリオル湖)を調べたり、
水の精霊に話を聞いたりするけど全部からぶり。
それでも、水源が気になるPCたちは、パックを分散させ、パトロールを始めます。
ちょうどそのタイミングで時限イベント【死せる水の精霊との戦闘】が起こり、
戦闘力に劣る偵察部隊は全滅。
結局、助けに来た仲間たちが精霊を倒し、瀕死の仲間を回収することに。
問題はここから。
グラスウォーカーのPCは、精霊に【ショート】の霊験をくらって破壊されたマイカーが
スペリオル湖に放置されていたことを思い出し、わざわざ書類まで書いて廃車処分することに。
そこでシナリオに目をやると、『デッドマンズハンドが事件の調査をはじめる』とある。
しかたないので、ST操るデッドマンズハンドは、
明らかに事件に関係ありそうな廃車の持ち主(=PC)を警察を使って呼び出す。
すると、何を考えたのかそのPCは妻(しかもガルゥ。しかも旧キャンペーンのSTC)を
警察に向かわせるという無用心さ。
当然デッドマンズハンドはそのガルゥを捕らえ、それを人質にPCと交渉をするという、
シリーズ『ミネソタのもっとも長い一日』が始まることになる…
いろいろありました。
【ガルゥ同士番うべからず】の掟の解釈をめぐって崩壊するパック、
ケルンの場所を一般人にばらしかねない行為の連続、
街中を狂乱状態で遁走して市民の注目を集め、街で身動きとれなくなったり、
衛族から村八分の儀式を受けたり……
そして、デッドマンズハンドとの直接交渉でガルゥの秘密を譲り渡そうするPCたち。
結局最後は、「ガルゥのことをしゃべるのはまずかろうから」ということで、
かわりにヴァンパイアという危険種族の存在情報を提供、人質を解放してもらうことに。
で、戦犯であるウォーカー族のPCは、人質が助かったと小躍りして二人で東南アジアの島に逃亡。
ところが、開放された人質にはパペッティアーズという精神操作のベインがとりついていて、
そのウォーカー族は南の島で、愛したガルゥの手により殺されてしまうのでした。
この間実に半年。つらかったけどいい物語でした。
さて、気を取り直してPast Livesの続き。
夢で見た土地は、どうやら大西洋のヴァージニアビーチらしいということで、
ビーチでSoliumを待ち構えるPCたち。
実はSolium出現時に街で待機していると、いろんなイベントがあったんだけど、
みんな空気を読んでビーチにいたので、高波の直撃を食らうだけで済みました。
で、戦うけどあっさり全滅。
ここから過去の旅というシナリオの中心に入って行きます。実に長かった。
暗影界で、ミネソタケルンの長老と遭遇する。
これがどういう意味を暗示しているのか、ということがプレイヤーはすごく気になったみたいで、
STとしてはなかなか良いモチーフだったかなと思っています。